【囲碁大会】スイス式リーグ戦の計算方法
囲碁の大会でよく用いられるスイス式リーグ戦。この順位の付け方を、高校囲碁選抜大会を例に挙げて解説していきます。ここでは団体戦を主に説明していきます。計算方法はSOSとはの欄に載せました。
高校囲碁選抜大会とは
正式名称は全国高等学校囲碁選抜大会で、前回の記事▼で挙げた高校生の大会のうちの1つです。
全16校で4局ずつ戦います。基本的に勝った同士、負けた同士で対戦していきます。
2局目・・・1勝同士、1敗同士
3局目・・・2勝同士、1勝1敗同士、2敗同士
4局目・・・3勝同士、2勝1敗同士、1勝2敗同士、3敗同士
そうすると、4局目の時点で3勝がこの時点で2校のみなのでつまりは決勝戦となります。
結果は
4勝0敗・・・1校
3勝1敗・・・4校
2勝2敗・・・6校
1勝3敗・・・4校
0勝4敗・・・1校
なります。
4勝した学校が1位なのは明白です。
では、同じ勝ち数の場合、順位はどうやって決めるのでしょうか。
そこででてくるのがスイス式のSOSとSOSOSです。
スイス式とは
スイス式はリーグ形式ですが全部と当たる余裕がない時に採用される、囲碁の大会では普遍的な大会形式です。
勝った同士、負けた同士、または勝敗数が同じもの同士で対戦します。
チームの勝ち数の次に優先されるのが、SOSとSOSOSというものです。
SOS:対戦相手の勝ち数の合計
SOSOS:対戦相手のSOSの合計
対戦相手の勝ち数の合計が重要なので、より強いところと対戦すると有利になります。勝っても負けても相手を応援できるのが良い所かもしれません。相手が勝ってくれたら自分も有利になるので。
トーナメント戦ではなくリーグ戦に近いので、負けても対局できます。
1位を取るためには大抵全勝しなくてはいけないですが(笑)
ですが、対戦相手は自分たちで決めれるものではなく、くじ引きだったりすると1局目は完全に運です。それ以降は勝ち同士負け同士で戦うので運の要素は減りますが、やはり大きいのでスイス式の闇とも言われる結果になることもあります。
スイス式の順位決定方法
- チームの勝ち数が多い方が上位
- 対戦相手の勝ち数合計(SOS)が多い方が上位
- 対戦相手のSOS合計が多い方が上位
- 直接対戦で勝った方が上位
- 個人の勝ち数合計の多い方が上位
- 主将の勝ち数の多い方が上位
- 副将の勝ち数の多い方が上位
出典:全国高校囲碁選抜大会、パンフレットより
スイス式を取り入れている大会でほぼ共通しているルールですが、大会によって異なるかもしれないので、スイス式知っている!と思っても確認したほうが無難です。「対戦相手」が「勝った相手」の可能性もあります。
SOS・SOSOSとは
SOSとは対戦相手の勝ち数の合計です。
・・・わかりにくいですね。
例として、1局目の相手はA校、2局目の相手はB校、3局目の相手はC校、4局目の相手はD校だとします。
最終的にA校は2勝2敗、B校は3勝1敗、C校は2勝2敗、D校も2勝2敗だったとしましょう。
するとSOSは2+3+2+2=9となります。
SOSOSはA校の対戦相手は、B校は・・・と計算していき、4校分やって合計したものです。
まとめ
全国高等学校囲碁選抜大会ではスイス式リーグ戦で順位が決定します。
スイス式とは囲碁の大会でよく用いられる形式で、対戦相手の勝ち数の合計(SOS)が高い方が有利という、トーナメント戦になれている人にとってはわかりづらいかもしれません。
1局目負けてもその後全勝する可能性も大いにあるので、負けても希望が消えないという点では良い形式です。
大会で見かけたらぜひ計算してみてください。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません